思考と構造の実験室

12年以上の当事者経験をもとに、情緒的ネグレクト、ヤングケアラーや機能不全家族の生きづらさの構造と向き合い方を言語化

食品スーパーの実際と構造推測



こんにちは、夏目です。

 

いつも記事を読んでいただき、ありがとうございます。

 

今回は、以前スーパーで働いていたときの体験を整理して書き出します。

 

現在、職探しをしており、

改めてスーパーという選択肢を検討する場面が出てきました。

 

そのため、過去の経験を感情ではなく事実として整理し、

判断材料にしたいと思います。

 

 

※夏目は、

・スーパーの経験4年以上

です。

 

 

 

スーパーで働いてみて

 

まず、当時の印象を箇条書きで整理します。

 

  • 早朝アルバイトでも店舗の鍵を持たされる

  • パートからのいじめを受ける

  • 正社員登用をちらつかせた長時間・重労働

  • 商品加工、荷下ろしなど体力仕事が多い

  • 部門責任者によって働きやすさが大きく変わる

  • パート・非正規に負担が集中しやすい

  • 常に時間に追われる

  • 休日・勤務時間が不規則

  • 指示系統は基本的にトップダウン

 

ざっと書き出すと、

以上のような点が浮かびます。

 

スーパーの仕事は、

想像以上に肉体労働です。

 

加えて、人間関係や働きやすさは

「人」よりも「配置」に左右されます。

 

特に、

人員状況と部門責任者の力量によって、

同じ会社とは思えないほど環境が変わります。

 

 

スーパーでの実体験

 

① 早朝バイトで店舗の鍵を持たされる

 

早朝アルバイトをしていた頃の話です。

 

正社員よりも早く出勤するため、

店舗の鍵を預けられていました。

 

アルバイトの立場で鍵を持つことは、

正直かなりのプレッシャーです。

 

寝坊すれば店が開けられませんし、

鍵を紛失すれば責任問題になります。

 

実際に寝坊や紛失はありませんでしたが、

常に「何かあったらどうしよう」という緊張感がありました。

 

この責任の重さと立場の軽さが釣り合っていない点に、

強い違和感を覚えました。

 

 

② パートからのいじめを受ける

 

私が所属していた部門は、

全体的に空気が張りつめていました。

 

原因は、

部門責任者が業務をパートに丸投げしていたことです。

 

特に真面目で中心的なパートほど、

常に余裕がなく、イライラしていました。

 

会話の内容は、

部門責任者への愚痴がほとんどでした。

 

その不満が蓄積・伝播し、

部門全体の雰囲気も悪化していきました。

 

やがて、

責任者に向けられない不満や苛立ちが、

立場の弱い私に向かいました。

 

無視、露骨な回避、

私のいないところでの悪口。

 

直接的な暴力はありませんが、

職場に居場所がない感覚が強くなっていきました。

 

 

③ 正社員を理由に重労働をさせられる

 

当時の私はフリーターで、

正社員を目指して働いていました。

 

部門責任者から正社員登用の話を持ちかけられ、

それをきっかけに下積みが始まりました。

 

商品加工を覚え、

荷下ろしなどの力仕事も率先して引き受けました。

 

正社員やパートの欠勤を埋め、

休日は単発のみ。まとまった休みはありません。

 

それでも、

正社員になるためだと考え、努力していました。

 

しかし後になって分かったのは、

非正規から正社員になるには最低でも数年かかるという事実でした。

 

数年後には30代。

しかも、登用の保証はありません。

 

このまま続けることに意味はあるのか。

そう考え、退職し別の道に進む決断をしました。

 

 

実体験からの背景抽出

 

ここまでの体験から、

次のような背景が浮かびます。

 

  • 責任者のマネジメント能力不足

  • 非正規に負担が集中する構造

  • 社員登用制度の曖昧さ

  • 現場の声を拾わないトップダウン体制



① 責任者の力量と非正規への負担集中

 

スーパーでは部門ごとに責任者がいます。

 

この力量差は、想像以上に大きいです。

 

私の印象では、

生え抜きより転職組の方が、

現場調整が上手いケースが多く見られました。

 

業務の分配、根回し、不満のガス抜き。

 

こうした調整力があるかどうかで、

職場の空気は大きく変わります。

 

逆に、それができない場合、

負担は立場の弱い非正規に集中します。

 

 

② 社員登用の杜撰さとトップダウン

 

現場でどれだけ努力しても、

非正規の意見や提案は通りにくい印象でした。

 

生え抜き社員は、

非正規の声を最初から却下する傾向があります。

 

一方、転職組は、

業務改善のために現場の意見を取り入れる姿勢が見られました。

 

この違いから、

組織の上層に行くほどトップダウンが強固になる構造が見えます。

 

そのため、

現場レベルで正社員登用を推されても、

上が決まりしか見ていない以上、意味を持ちません。


背景からの構造推測


これらを踏まえると、

次の構造的問題が推測できます。

  • 組織の硬直

  • 人材育成能力の欠如

  • チェーンストア運営の限界



① 組織の硬直

 

現場の声を反映できない組織は、

社会や顧客の変化にも適応しづらくなります。

 

実際、このスーパーは

無人レジの導入も地域で最も遅い部類でした。

 

過去に先進的だった取り組みも、

今では当たり前になっています。

 

変化に追いつけていない印象は否めません。



② 人材育成能力の欠如

 

このスーパーでは、

生え抜き社員のみが上層部へ行く構造でした。

 

能力よりも経歴が優先されるため、

現場を統率できない人材が上に行きます。

 

その結果、

現場の混乱が拡大するだけだと感じました。

 

 

③ チェーンストアの限界

 

多店舗展開では、

どうしても運営の目が行き届きません。

 

そのため、

部門責任者の力量に依存せざるを得ず、

教育や運営にばらつきが出ます。

 

その歪みが、

最終的に非正規の負担として現れます。

 

 

ここまで書いてみて

 

こうして整理してみると、

やはりスーパーに戻る選択は厳しいと感じました。

 

数年離れた今、

客として店舗を見ると、

改善よりも悪化しているようにも見えます。

 

感情ではなく、構造の問題です。

 

別の道を模索する。

その判断を改めて確認できました。

 

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と今回はここまでになります。

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

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※ディスカウントスーパーについては別記事にまとめています。

 

natsume-thinklog.hatenablog.com